狭窄性腱鞘炎(ド・ケルバン腱鞘炎)とは?
狭窄性腱鞘炎(ド・ケルバン腱鞘炎)とは?
「狭窄(きょうさく)性腱鞘炎」は、手首の外側(親指側)が痛くなるケガです。
手首の外側には骨の出っ張り(橈骨茎状突起)があり、そこを2本の腱(短母指伸筋腱と長母指外転筋腱)が通っています。指や手首を使いすぎると、この出っ張った部分で腱がこすれて炎症を起こします。これが狭窄性腱鞘炎(ド・ケルバン腱鞘炎)です。
どのような方がなりやすいのか?
どのような方がなりやすいのか?
次のような方は、狭窄性腱鞘炎になりやすい傾向があります。
① 手を使う作業をされている方
② パソコンやスマートフォンを長時間使う方
③ 小さなお子さんを抱っこされるお母さん
狭窄性腱鞘炎の見分け方(鑑別)
狭窄性腱鞘炎の見分け方(鑑別)
手首が痛くなる傷病は、狭窄性腱鞘炎のほかにもいくつかあります。治療を行う際には、まず狭窄性腱鞘炎かどうかを見分ける必要があります。当院では以下の方法で鑑別します。
① 腫脹(腫れ)と圧痛の確認
手首の外側の骨の出っ張りに明らかな腫れがあり、そこを軽く押すと痛みが出ます。
② 徒手検査(フィンケルスタイン・テスト)
人差し指と中指で親指を覆うようにして、手首を小指側に曲げる動作をしてもらうと痛みが強くなります。
超音波エコー検査でわかること
超音波エコー検査でわかること
超音波エコー検査では、痛い側(患側)の長母指外転筋腱と短母指伸筋腱が、痛くない側(健側)に比べて明らかに太くなっていること(腱の肥厚)が確認できます。
また、腱を包む腱鞘が腫れて黒く写るのも特徴で、これにより狭窄性腱鞘炎を客観的に評価できます。
インターセクション症候群との違い
インターセクション症候群との違い
狭窄性腱鞘炎と同じように「フィンケルスタイン・テスト」で痛みが強くなる傷病に、インターセクション症候群(腱交差部症候群)があります。
こちらは、狭窄性腱鞘炎よりも近位(肘寄り)の前腕の真ん中に痛みと腫れが出るのが特徴です。痛みの出る場所を確認することで鑑別します。
狭窄性腱鞘炎の治療
狭窄性腱鞘炎の治療
① 固定
重症度や患者さんの生活に合わせて、以下のような固定を行います。
・重症例 → シーネ固定
・中等症例 → サポーター固定
・軽症例 → テーピング固定
② 温熱治療
ある程度炎症と痛みが落ち着いたら、渦流浴や超音波治療を行い、血行の改善を図ります。
③ クリームマッサージ
炎症と痛みが落ち着いてきたら、クリームを塗って患部から前腕全体を軽く撫でるようにマッサージし、鎮痛と血行の改善を図ります。
